本文へジャンプ

■認知症の医療や介護、
リハビリテーションを受けたい方へ

認知症では、同じことを何度も繰り返したり、直前のことも忘れてしまう、今日はいつなのか、ここはどこなのかといったことがわからなくなるため意思疎通のための会話をとることが難しいことがあります。また、真夏でもセーターを着たり、寒くても薄着のまま外出する、行くあてもなく歩き回る徘徊といった症状を起こすこともあり、認知症に対する医療とケアが必要になります。

当院では、医師の診察によって認知症と診断され、ご家庭や一般の老人施設で日常生活を送ることが困難な方を専門にケアするために、認知症治療病棟(52床)を設けています。小柳病院の認知症治療病棟では、病棟の中をできるだけ自由に歩けるようにするなど、患者さまの気持ちに添ったケアを心がけています。

認知症は、早期に発見し治療や予防に取り組めば、症状の進行を遅らせる効果も高くなってきています。認知症ではとお悩みの方や不安に思われている方は、外来での診察を受けてみてはいかがでしょうか。診察や入院をご希望の方は、ソーシャル・ワーカーまでご相談ください。

認知症に対する医療とケア

認知症の進行の防止、身体能力の維持・改善を図るため、医師からの指示をもとに、専門の理学療法士、作業療法士が、それぞれの患者さまごとに個別の計画を立て、リハビリテーションを行っています。

認知症の患者さまは集中力が続かないことが多いため、作業療法や運動や専門の器具を使ったリハビリテーションだけでなく、遊びの要素を取り入れて楽しみながら身体を動かすことにも積極的に取り組んでいます。

天気のいい日には外に出て、広い庭を散歩することで、気分転換を図り体力の維持に役立てています。また、音楽を聴いたり歌をうたうことによる心理的な効果を応用した音楽療法も取り入れています。毎日決まった時間に季節にあわせた懐かしい童謡を流し、何度も聞いたり歌うことで、生活のリズムを作れますし、こころと身体の両面の健康の維持や改善が図られます。

患者さまが豊かな表情を見せ、元気に活動できることが私たちのなによりの喜びです。

このページの先頭へ